店のサービスや品の英語メニューが出来上がっていても、それとは別に店の総合的な英語案内があった方がいいね。代表的なのは:
- お手洗いの案内
- 支払いの案内
- 割引、その他特別なサービスの案内
これらで具体例を考えよう。こう言った英語案内があると観光客が違和感なしで過ごせる。そしてまた店に来る可能性が高いね。
お手洗いの案内
漢字が読めない場合が多いので、「男」「女」という表記は実は、無意味だ。もしお手洗いが一個しかなければ問題ないが、お手洗いが別だったら「Men」と 「Women」と表示したほうが良い。
英語では「Restroom, Bathroom, Toilet, WC」と、いくつかの表現を使ってお手洗いを指すのだが、どちら使っても大体伝わる。
そしてトイレの流し方も教えたほうが良い。流すは「Flush」という言葉で通じる。海外では「小」「大」とわけてトイレの流しをしないところが多いので、そこまで案内しなくても大丈夫だ。
支払いの案内
感覚のずれがあるので、ここははっきり案内した方が良い。今の時代で、店でカード支払いができないというのが、ありえない事だと感じる外国人がいる。
現金のみでやっている店は日本には比較的に多いんだ。皆が現金を常に持ち歩いて、ごく普通だと思っているだろうが、これは海外(もちろん、国によって)からみて真逆に思っている場合がある。
特に日本の観光ブームを背景に課題になってきている。現金のみで店をやっていれば、「CASH ONLY」をそのまま、大文字ではっきり知らせた方がいい。
そしてもちろんカード支払いの手数料も、みやすいところに書いてください。「50 Yen service fee on card transactions」訳せば「カード支払いは50円の手数料が発生する」のような案内だな。
特割、その他特別な情報の案内
最近の調査では、来日した外国人観光客が不満に感じる一つとしては、店での割引やプランは(英語・外国語)の案内がない事だ。
これはメニューに書くような案内にもなるが、「二点目半額」、「3人以上割引」とか「¥3000以上使うとプレゼント」、「ビールおつまみセット¥500」でも、お得を知らせる案内があれば、当然利用したくなるよね。これは例が多すぎるな。店によって色々ある。
こういうお知らせを英語に直して、みやすいところに貼ると外国人が喜ぶだろう。そしてお子さん連れの家族にとって「お子様セット¥400」訳せば「Kids Meal \400」が英語にあったら助かるかも知れない。
以上の案内は店に入る外国人のベーシックなところだけ抑えている。お手洗いが必要で、物やサービスの買い方・払い方も基本で、お得な割引や特別なサービスがあれば当たり前に利用したい、というところまでだ。
これ以外にもたくさんの案内が考えられるので、自分の店が提供できる物事の英語案内を工夫してみてください。
ライターについて:
言語やマスコミを分析するのが大好きなヘンリクソンさんがガイドに。シアトル出身のアメリカ人だ。