PRの書き方は言語の観点からみると簡単

最後の一歩

せっかくストーリーや味付けを工夫したPRを作ったならば、やはり見る人々がいい印象をうけて、なにかの具体的なアクションを取って欲しいだろう?

メルマガの登録や、アンケート参加や、もちろん購入などのアクションをして欲しい時には、しっかりと促すような助言が必要だよな。

これでまた、言語の出番だ。促進のパワーを利用しよう

マーケティング用語では Call to Action、略してCTAという表現はよく使われている。直訳すると「アクションの呼び出し」が近いかな。

「招待」というのはもう一つのとらえ方として悪くないと思う。

いずれにせよ、PRに欠かせない促進の働きができる言語をみてみよう。

書き方のポイント   

PRを言語の観点からみたら、日本語も英語も似ているところは多い。動詞があれば辞書系が多い。命令系もあっておかしくないね。

「こうしろ」と強気で書いても大丈夫な場面が結構ある。失礼じゃないかと、抵抗はあるかも知れないが、実はPRの中やウェブでは自然な事だ。

余計な敬語など使うとインパクトを失ったりする。PRの世界で必要な力強い一言を書こうとする時、言葉が長くて丁寧ですと迫力がなくなる。

「~ます」系の丁寧な動詞ぐらいは問題ないと思いがちだが、ここでスペースという問題は時々出てくる。文字数が限られたウェブの世界では厳しい。

何かに、誰かと、参加を招くような言葉もPRの中でよく働ける。「ともに」「一緒に」などの表現、又は 「行こう」というような動詞が役立つ。以下の英語PRメッセージではこの通り、「一緒に~しよう」というパターンが見えるね。

参加を促すような言語はPRに欠かせないもの

実は助詞も役に立てる。文章の終わりとして「に」、「と」「へ」などの助詞を使うと自然な表現ができ、視聴者の好奇心も引き立てる。

なぜかというと、助詞の後に書いていない部分も、頭の中で想像して完成させようとするからだ。心理的で奥が深いところが、「この文章を自分で完成させなさい」というの書き方自体が、促進的だ

この助詞の使い方でスペースを稼ぐ事が可能ので、上手に配置してください。

スペースが問題ない場合、そして上品な印象を与えたい場合「~ませんか」と、誘っているような動詞は書いて良いだろう。間接的な表現で丁寧な印象ができる。そして上記の「ともに」のような表現に、「~ませんか」という表現は相性が良い。これも良くあるパターンだな。

他に期待できる働き

言語の様々な働きが凄いよ。促進の働き以外に、このシリーズで紹介したきたのが、ストーリを作る働き味付けの働きだ。

それらも是非みてください。

ライターについて:

言語やマスコミを分析するのが大好きなヘンリクソンさんがガイドに。シアトル出身のアメリカ人だ。