英語版サイトのキャッチコピーや、店のメニューや、その他の英語コンテンツを作る時に使う英語が伝わらない危険性がある。なぜかというと日本では和製英語とカタカナ語が多くて、しかもそのまま英語として使おうとする事が多いからだ。

 

日常生活でマスコミの放送に出る言葉は「英語」らしい語句と表現がたくさんあるよね。特にテレビの広告や、バラエティ番組や、ニュースにはよく出るが、これらを英語だと思わないでください。

 

なかなか伝わらないな

 

 

最近の例を挙げると、「チャンスメイク」というのがある。チャンスは英語の Chance で、メイクも英語の Make に違いないが、こういうふうに組み立てては英語じゃなくなる。この表現をこのままローマ字で表記して使おうとすると混乱を招く。そしてもちろん会話の中、このような和製英語・カタカナ語を入れようとすると誤解される可能性がある。

 

もうちょっと真面目な内容だと、「ベースアップ」という表現がある。いきなり新聞の見出しに出て混乱する人々がいたと思うが、これも簡単な英語が元となる。不思議な変化で英語の Base と Up から「ベースアップ」に、その上に略されて「べア」に、という流れだった。「ベースアップ」をローマ字で表記しても基本給料を上げるという意味を持つと、だれも気付かないだろう。

 

上記の例からいう事は、マスコミが使う英語らしい表現は特に、気をつけたほうがいい

 

 

あれってどういう意味?英語けどこれだけでは。。。

 

 

もう一つ紹介する。これは「頭字語」だ。英語の世界で非常に多くて、実はかなりややこしい存在だ。なぜかというと、頭の文字だけ出るから、パッとみてなんの意味があるかが分かりずらい。しかし日本のニュースや雑誌によく出る。

 

最近の例だと、IRが目立つね。英語の Integrated と Resort の頭の文字だけ使って頭字語が完成だ。しかし英語だと、で始まる言葉と、R で始まる言葉さえあれば、IRはなんでもあり得る。そしてもちろん、カジノとは別の意味を持つIRの頭字語が既に多くなっている:

 

 

  • IR = 情報検索 (Information Retrieval)
  • IR = インパルス応答(Impulse Response)
  • IR = インベスターリレーションズ・投資家向け広報活動(Investor Relations)
  • IR = 赤外線放射(Infrared Radiation)
  • IR = 統合型リゾート (Integrated Resort)

 

 

このリストを見て、カジノと言う意味でIRを使うのが比較的に珍しいので、頭字語ではなく Integrated Resort と長くても普通に書いたほうが伝わる気がする。

 

この裏に潜んでいるのが本題だ。専門用語が略されて頭字語になるのが多いので、ただでさえ難しい単語がさらに不透明になるよね。だから英語で何か伝えようとする時に、頭字語を省いたほうがいい。英語とはいえ、みてもわからない場合があって望ましくないな。

 

まとめてみれば、メディアでよく耳にする表現の英語らしさを疑ってください。どこかで使う前に、一回検索してみてください。頭字語も同様だ。

 

ライターについて:

 

言語やマスコミを分析するのが大好きなヘンリクソンさんがガイドに。シアトル出身のアメリカ人だ。